NMNサプリは、普通に飲んでも効果がない?? 【舌下で解決?!】

NMN関連記事
この記事は約4分で読めます。
    ポイント

  • ヒトではNMN、NRの経口摂取は効果がない?!
  • 理由:NMNやNRは吸収後、肝臓で急速に分解されるらしい。
  • 解決策:舌下で直接取り込めばすぐに分解されない?

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)やNR(ニコチンアミドリボシド)は、老化を抑制し、健康寿命の延長が期待されるサプリメント成分として人気急上昇中で、実際に摂取している方も多いと思います。

しかし、最新のヒトでの臨床研究結果から、実はNMNやNRはサプリメントとして経口摂取しても、抗老化作用が期待できない可能性があるというのです!!

そこで今回は、“なぜそう考えられるのか” ということと、“どうしたらサプリメントでも効果を出せそうか?”について、考えてみました!

経口摂取は効果ナシ?!?

NMNやNRで老化を抑制できる理由

NMNやNRは、細胞内でNADという物質に変換され、それがサーチュインという老化を抑える遺伝子の働きを活性化させていることが知られています。

 

近年、人は歳を重ねるごとに、細胞内でこのNADの量が少なくなっていくことが明らかとなり、その結果サーチュインがうまく活性化されず、老化が進行していくということがわかってきました。

 

そこで、NMNやNRをサプリメントで補うことで、NADを補い、最終的にサーチュインを活性化させて老化を抑制できるのではないかということが話題となり、世界中でNMNやNRサプリメントが注目されています。

NMNとは?【誰でもわかるNMNのお話】

本当にNMNやNRサプリでNAD濃度は上がるのか?

実際にNMNやNRサプリの服用で、血中のNAD量は増加することが、最近の研究でわかっています。

しかしここで注意すべきことは、血中NADは、細胞内には入れないことです。

そもそも老化を防ぐには、血中ではなく細胞内においてNADが増加し、サーチュインを活性化させる必要があります。

そこで、実際にNMNやNRサプリでは、細胞内でもサーチュインが活性化されるのかどうかを評価するために、高齢者にNRを経口摂取させたあと、骨格筋内(筋肉細胞内)のNRやNAD量の比較、そして、ミトコンドリアの活性や量を比較(細胞内でNADが増加すると、ミトコンドリア機能が活性化する傾向があるという研究結果がある)する実験が行われました。

その結果、筋肉中のNR量はNRの経口投与前後でそのレベルは変化せず、筋肉組織内のNADレベルについても同様に、変化しなかったというのです。

さらに、筋肉組織内のミトコンドリア機能も、NRの経口摂により、その活性変化はみられなかったと報告されていました。
Yasir S. Elhassan他 ,2019 ,Cell Reports

つまり、NRやNMNの経口摂取では、細胞内のNAD量が上がらない可能性が出てきたのです!

NMNとNRは肝臓で急速に分解され、各組織に届かない

ではなぜ経口摂取では、NMNやNRが細胞内に届かない!という事態が起きてしまうのでしょうか?

その原因を探るべく、そもそもNMNとNRは経口摂取時に、体内にどう取り込まれていくのかを調べる研究が行われました。

この研究は、サプリで経口摂取したNMNとNRが、本当に各組織の細胞内に届いているのかどうかを確かめるために、経口摂取後のNRとNMNが体内でどう運ばれていくのかを追跡するというものです。

その結果、NRとNMNは、経口投与では各組織に届く前に、実はどうやら、肝臓において分解されてしまっているということがわかったというのです!

確かに小腸から吸収されたNMNやNRを含んだ血液は、まず肝臓へ運ばれることが、こちらの図を見てもわかると思います。

北海道心臓協会HPより

また、その一方で、静脈内へNMNやNRを直接投与すると、肝臓で分解される前に、各組織内へ届くことが明らかとなりました。

つまり、経口摂取で取り込まれたNMNやNRは、わたしたちの身体の構造上、真っ先に肝臓に行ってしまい、そこで急速に分解されてしまうということが問題であることが考えられるのです!

 

舌下で摂取すればいい!?

では、NMNやNRを効果的に摂取するにはどうすればよいでしょうか。

血中に直接投与したいのであれば、まず考えられるのは点滴や注射などで投与する手法があるかと思います。

これは直接的で効率の良い手法ではありますが、個人的かつ日常的に投与する手段としては、あまり現実的ではありませんよね。

そこで今話題になっている方法が、舌下にNMNやNRサプリメントを置くことで、胃や腸などの消化器官を介さず、舌下の血管に直接NMNやNRを届けようという考えです。

舌下に置くだけで血液中に成分が入るのか?!と訝しむ方も多いかと思いますが、この手法は近年、花粉症のアレルゲンとなる様な治療薬を舌下に置くことで投与する、舌下免疫治療法としても採用されており、医学的にも効果的であるとされている手法なのです!

実は、この動きは海外ではもう広まっているようで、舌下で吸収させやすい様に、NMNを含んだトローチも販売されているのです!

海外のトローチ例

今後はおそらく、日本でもこの様なNMNやNRを含む食品が出てくるに違いないですね!
その様な商品が登場したら、また更新しますので定期的にチェックしてみてください!

参考動画

NMN & NR Don’t Work In Humans? Alarming Research

コメント

タイトルとURLをコピーしました